- 妊婦さんの腰痛で歩けないほどの激痛がある!
- 産院ですすめられた骨盤ベルトを着けてるけど、効果が感じられない!
前回、妊婦さんが腰痛を起こす3つの原因について書きました。
中央カイロプラクティック院西宮の作本です。
その中にある妊婦さんの腰痛で骨盤ベルトが効果的なタイプとして、
- 骨盤の関節がゆるみ不安定になって症状が出ているタイプ
- 腰とお尻の筋肉が硬くなって症状が出ているタイプ
が、あるとお伝えしました。
今回ご紹介するのは腰とお尻の筋肉が硬くなって症状が出ている妊婦さんの腰痛なんですけど、骨盤ベルトを締めても効果が感じられず来院された例です。
本来ならば、骨盤ベルトが効果的なはずなのに、なぜ骨盤ベルトが効かなかったのか?
実際、妊婦さんの腰痛で骨盤ベルトでは効果が無かったのに、1回の施術で改善された方の喜びの声とともにお伝えしていきたいと思います。
もくじ
[骨盤ベルトの効果が無かった妊婦さんの腰痛口コミ] 妊娠8ヶ月腰に激痛が走り歩けなくなってしまいましたが、1回の施術で激痛がなくなりました!


なぜ、骨盤ベルトを締めても効果の無かった妊婦さんの腰痛を1回の施術で改善させる事が出来たのでしょうか??
骨盤ベルトは正しい位置に着けないと、妊婦さんの腰痛に対して効果を発揮できない!

骨盤ベルトを着ける意味は、骨盤の関節を締める為です。
妊娠するとリラキシンというホルモンが分泌され、出産の準備として骨盤の関節がゆるみます。

骨盤の関節がゆるんだ図。
骨盤の関節は体重を支える所です。
骨盤の関節がゆるんでしまい体重を支えれない時に、自分と赤ちゃんの体重がかかってくると炎症が起こり、腰痛を引き起こします。
その為、妊婦さんの腰痛には、ゆるんだ骨盤の関節を締める為の『骨盤ベルト』は有効に働きます。
(症状を抑えるだけでなく、早産を予防する意味もありますが・・・)
と、このように骨盤ベルトというのは、『骨盤の関節を締める為のベルト』の意味があります。
では、骨盤の関節ってどこか?って言うと、下の図の仙腸関節と書かれてある部分です。

わかりにくいですね・・・^^;
模型で言うとココです!

僕で言うと、ココになります!(親指の部分)

思ったよりも上じゃないでしょうか?
多くの妊婦さんは、股関節あたりに骨盤ベルトを巻いています。

青矢印が皆が骨盤ベルトを巻いている位置。赤矢印が骨盤の関節がある位置。
絵を見るとわかっていただけると思いますが、青矢印の位置に骨盤ベルトを締めても骨盤の関節を締める効果は得られません!!
着ける位置を間違っている為、本来なら骨盤ベルトが効果的な腰痛にも関わらず、ベルトを締めても症状に変化が起きません。
また非常に稀な例ですが、青矢印の部分に骨盤ベルトを締めている事で、テコの要領で骨盤の関節が余計にゆるんでしまい、骨盤ベルトをした方が調子が悪いと訴える妊婦さんもいらっしゃいます。
その為、妊婦さんの腰痛に骨盤ベルトを締めてもらう場合、着ける位置は非常に重要になってきます。
が、経験上僕が指導する前に正しい位置に骨盤ベルトを締めている妊婦さんは残念ながら1人もいてません。
なかなか正しい場所を画像や動画で伝える事が難しい為、妊婦さんや産後の腰痛で悩まれている患者さんには初回に骨盤ベルトを持参していただき、正しい着け方と位置をお伝えしています。
骨盤の関節がゆるんでいる事だけが、妊婦さんの腰痛の全ての原因ではない為、骨盤ベルトでは効果がない事もあります!

Y.Kさんの場合、歩けないほどの激痛が出ていたのは左側だけでした。
もし、骨盤のゆるみが全ての原因なら、なぜ右側には同じように歩けないほどの激痛が出なかったのでしょうか??
それはY.Kさんの身体がゆがみ、バランスが悪くなっていたからです!

Y.Kさんは、それほど身体のゆがみは大きくなかったので、妊娠8ヶ月まで腰痛もきつくなかったのですが、身体がゆがみ左側に体重が乗っている状態で、骨盤のゆるみがきつくなってくると、負担がかかって最初に痛み始めるのは、左の腰痛である可能性が高くなります。
身体がゆがみ左側に体重が乗っている状態+妊娠する事による身体の変化=左側の腰痛
という結果でした。
またY.Kさんの場合は、左側に体重が乗っている所に骨盤のゆるみが発生し、それに伴う腰の筋肉の緊張が直接的な腰痛の原因でした。
最初から歩けないほどの激痛ではなく、徐々に腰痛がひどくなってしまい、腰の筋肉の疲労が限界を超えて激痛へと発展していきました。
骨盤ベルトをしても効果が無く、歩けないぐらい激痛の妊婦さんの腰痛を1回で改善させた方法とは?まとめ

Y.Kさんへの施術として、身体のゆがみを整え骨盤の関節を締める施術と、骨盤ベルトの効果的な巻き方とその位置を伝えると、声にもありましたように1回で歩けないほどの激痛が治まりました。
妊婦さんの腰痛で腰が反り過ぎて悪くなっている場合は、骨盤ベルトはあまり効果的ではありませんが、今回のように本来ならば骨盤ベルトで楽になるはずなのに、楽にならない場合、正しい場所に着けれていない可能性が非常に高いです。
妊婦さんの腰痛に限らず、どのような方でも的確な施術を的確なタイミングで行なわないと、身体の状態を良くしていく事は難しいと感じています。
なので、人によっては筋肉を緩める施術を行なった方が改善が早い場合もありますが、Y.Kさんは筋肉を触らなくても施術後の効果が良かったので、上記した施術だけを行ないました。
なんで妊婦さんになると腰痛が出るの?コチラの記事もオススメです。→妊婦さんが腰痛を起こす3つの原因
もし、妊婦さん・産後の腰痛で悩んでいて、的確な事をして身体の状態を良くしていきたい!!と思っていたり、以下のような事で骨盤ベルトに対してお悩みをお持ちなら、お気軽にご相談下さい。⇓⇓
- 薦められて骨盤ベルトを買ったけど、説明書やネットを見ても着け方・着ける位置がわからない!
- 産院で着け方を教えてもらったけど、イマイチ効果を感じない!
- 骨盤ベルトを巻く時、腰を浮かすと激痛が走るので、着けれない!
- 座ってるとベルトが当たって股関節の部分が痛くなるから、着けてません!
- 妊娠中や産後、いつからいつまで骨盤ベルトを使って良いのか?よくわからない!
- 骨盤ベルトを締めると足の血行が悪くなる気がするけど、これで良いの?
- 骨盤ベルトが効果的なタイプなのかどうかわからない!
- 骨盤ベルトが効果的なタイプでない場合、どう対処したら良いの?
施術はもちろん、これら全てを解消させる、骨盤ベルトの着ける位置・着け方を来院いただいた方全員にお伝えしております。
妊娠8カ月のときに、腰に激痛が走り、歩くことも出来なくなってしまいました。
産院で買った腰痛用のベルトをしても治らず、こちらのお世話になりました。
まず、1回目の施術で、激痛が走ることがなくなりました。
その後は通う間隔を少しずつ空けていますが、痛みはほとんどありません。
このまま出産にむけて、体調を整えていきたいと思います。